養成校での造形の材料について(一般論)

養成校で、造形を教える時に、忘れてはいけない事

それは、材料・用具等を現場で使う物で作らせなければならないと言う事

 

糊ひとつにしても、保育所・幼稚園はツボ糊が使われる

それをスティク糊・・・とかを用意させて

造形させても、意味が無い

確かに、接着力、使い易さからすれば、スティク糊が良い

そして、接着力・使い易さが良いと言う事は・・・作業が進むと言う事

 

では、間違えて貼った時の対応はどうなるか・・・

ツボ糊だったら、たいがい剥がせる

スティク糊だと、紙が破れる

 

接着面が、小さい部分、曲げてつける部分

スティク糊ならつくが、ツボ糊では指で抑えてないとつかない

その違いが、用具の特性である

 

現場で使う用具の特性をつかまないまま

造形物だけを作るのが目的になってると、便利な大人の用具を使ってしまう。

 

そういう根本をきちんと把握するべき

 

美術教育のように、個人の造形の力を養う授業でなく

保育士養成としての良き援助者としての指導者を養う授業である事を忘れないで欲しい

 

良き援助者とは、子どもの心を導き出す人である

 

おしつけ、方向付けして、作業をさせる人でなく

子どもの作りたいもの、想像した物を形に表現させる人である

 

これを安易にすると

実際に、実習とかで何もできない学生を育ててしまう。

 

宿題として課題を提示して、作った物を持ってこさせる授業ほど

保育士養成校の授業としてあり得ない授業

 

導き方を教えてない

コミニュケーション、アドバイスの入れ方、どこまで援助するか

それを教えるのが、保育の造形の授業である。

 

家で作業させて、結果だけ見る・・・これは美術教育

 

そんな先生だと気づいていながら、改善しない養成校は実質的に駄目だと思う。

 

なぜなら、その学校自体が保育士養成校を把握してないからである

単独の科目の積み重ねで保育士とするか

各科目の繋がりの総合力で、保育士とするかの違いである

 

本当に学生の事を考えてるのだろうか・・・。

 

学生が、のびのびと造形出来ないで、萎縮して授業を受け

作品の評価を気にして、びくびくしながら作品を出す

最悪な授業

 

学生が、自ら考える事無く、いわれたまま、おしつけ、方向付けされたまま

簡単に作品を作れる授業・・・それは、授業でなく作業である

これも最悪

 

あなたの学校は、大丈夫ですか? 

 

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